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新聞社のやる気

産経新聞の副編集長を自称する人物が、妙に余裕を感じさせる文章を上げていたので気になりました。


うそをつく政権を監視する

こうした世論と「国民の知る権利」を背に、「国益」「国家、国民の安全」を常に意識しながら、驕(おご)ることなく、菅政権を監視するという「第四の権力」の役割を果たしていきたい。

問題はどこまでそれが本気かでしょう。…というかまさか監視する(見ている)だけでは・・・?

アメリカとの核密約のような、あるかないかはっきりしない問題であればともかく、現在は政権が中国船船長解放の件で、モラルハザード的な嘘の付き方をしています。これを暴けないのはみっともないとしか言いようがありません。

もし私が新聞社の創設者で社長であれば、とっくに自分で記者会見の場や、必要があればぶら下がり取材の場まで乗り込んでいます。

人を育てる云々という話もあるでしょうが、今は非常・異常事態で、結果が求められる状況です。

マスコミ各社は、それぞれに在職者中で一番力量のある人間を菅の元へ送り込むべきでしょう。それで暴けなければメディアの実力不足です。しかし、現在は恐らく努力不足や、やる気不足といった状況なのではないでしょうか。

この実力者のはずの副編集長氏も、清々しくジャーナリズム宣言をしている暇があるのであれば、阿比留記者をカバン持ちにして官邸へ乗り込むなり、何か知っているに違いない人間を口説きに走るなりすべきでしょう。新聞社の副編集長なり社長なりがわざわざ行って口説けば、何か話してくれる人が出ないとも限らないのではないでしょうか。

監視は分かったので、早くベストを尽くしてもらいたいものです。


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青山繁晴氏の描く尖閣事件の真相

関西ローカルのアンカーという番組で、青山繁治というジャーナリストが尖閣事件の真相について語ったそうです(9/29放送分)。


「アンカー」尖閣事件船長釈放の真相と中国の誤算


要約すると、

  • 菅総理が「ニューヨークにいる間(帰国日は9/25)に解決してくれ」と 出発する前に指示した。(これは意外と多く政府当局者が知っているらしい)
  • 仙石官房長官が「このままでは指揮権を発動せざるを得なくなる可能性もあるが、それでいいのか?」と 柳田法務大臣を2度以上呼んで伝えた。
  • 法相がそれを大林宏検事総長に伝えた。
  • 検事総長が指揮権を発動されるのを恐れて、24日に中国船船長を解放した。

読売新聞によると、菅氏は「超法規的措置は取れないのか」と語っていたという話もあるので、青山氏の話が事実とすれば、指揮権発動であれ、裏から圧力をかけるのであれ、とりあえず彼が解放を指示したということになります。

そして、フジタの社員4名が拘束されたからでも、レアアースが事実上の輸出停止となったからでもなく、菅総理の渡米前の指示に合わせて中国船船長の解放が行われたというのが、青山氏の述べていることです。


仙石氏の発言は事実上脅しでしょう。検察だけで外交まで考慮して中国船船長を解放するのは、通常ないはずですので。主犯は仙石氏であるにせよ、仙石氏に従った法相も殆ど同罪でしょう。

ただ、青山氏の話でよく分からないのが検事総長が船長解放を決断した理由です。

一応、

  • 指揮権が発動されると、結局検事総長は辞める羽目になる。そして、民主党は指揮権発動の敷居が低そうなので、一度やらせるとその後連発され、この先何代にも渡って決まっている人事が無茶苦茶になりそう。
  • 経済界からの圧力。

とされています。

しかし、まず、経済界からの圧力というのは、文句を言われる程度はあって当然なのではないでしょうか。検察が折れる程の圧力を、どうやったら経済界がかけられるのか不思議です。検察が中国船船長を開放しなくても、どうしても解放する必要があるなら、政府が指揮権を発動するだけです。

また、民主党政権だって指揮権を連発すれば、国民の信頼を失いますし、今まで一度しか発動されたことがないという指揮権を発動する特別な案件が、ゴロゴロしているとも思えません。

ですので、もっと別の話があったのではないでしょうか。検察の人事を守るために検事総長がこれだけの判断をするというのは、にわかには信じられません。


それはともかく、この話が本当であれば、言い逃れできそうなのは、正当な指揮権発動を視野に入れていたかもしれない菅直人のみです。しかし、指揮権発動のつもりであれば、それはそれで批判されますし、また、結局検察に圧力をかけた見られる仙石官房庁長官や柳田法務大臣の任命責任がありますので、辞任を免れることは出来ないのではないでしょうか。


ただ、この鈴木氏が語った話程度であれば、他の人が調べても出て来そうなものです。それなのに、どこも報道しないということは、どこかで証言・証人に難があるということでしょうか。

青山氏が「意外に多くの政府当局者が知っている」と言っている菅総理の「ニューヨークにいる間に解決してくれ」という指示だけでも裏が取れれば、指揮権発動、あるいは裏での圧力の指示ということになりますので、大ニュースだと思われるのですが、それもダメなのでしょうか。まとめて報道したいので全部で裏を取っているという可能性もありますが、関西テレビ以外どのメディアも何も言わないようであるのは不自然です。


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菅に見る危険な兆候

 所信表明演説全文

国民一人一人が自分の問題としてとらえ、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開していかなければなりません


ただ、尖閣事件の船長釈放は中国の圧力に屈したとの印象を内外に与え、菅政権の外交能力に疑問符をつける形になった。それにもかかわらず、首相は演説で「国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開せねばならない」と外交責任の共有まで国民に求める。ケネディ元米大統領の「国のために何ができるかを問え」という名演説を意識したとみられるが、外交で信頼を失った危機感は乏しい。(毎日新聞)

政府は現在、対米、対中、対露外交で迷走と敗北を繰り返し、「受動的・他律的外交」を余儀なくされている。それに困り果て、国民に「対応を考えてくれ」とげたをあずけて、責任回避を図っているかのように受け取れる。(産経新聞)

「国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、国民全体で考える主体的で能動的な外交」を掲げたわりには、国民への説明がおざなりに過ぎる。 (朝日新聞)

尖閣事件によって、観念的な「いのち」政治は破綻し、「国民の生命・財産」という長期的なリアリティが浮き上がってきた。その意味で、「国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開せねばならない」という言葉自体は正論だが、そのためにも外交能力を欠いた菅政権には速やかに退陣してもらう必要がある。(「一億総懺悔」責任転嫁の菅演説)

皆さん、優しいというか、甘いというか・・・。

私にはそのセリフは、自分の外交を責める国民の声を察して、「外交は国民全体で」、などと責任感のある人間に何となく「そうなのかな?(そうなのかもしれない)」と思わせることを言い、自分(菅)を責める声を黙らせる、つまり国民を軽く威嚇しているようにしか聞こえません。

国民にだって「草の根外交」はありますが、ごく普通の外交は政府がやるものです。その草の根外交にしても、日本国民としての自覚が欠けている人が多いというような話は現在全く聞きません。自分の失敗に国民全体を巻き込むなど言語道断、尋常ではない無責任さです。さすがは、長年某宇宙人と釣り合っていただけのことはあるでしょう。この人物に上手く出来るのはディベートだけです。それ以外は、ただの夢見る左翼市民兼政治家です。


その際、国を思い切って開き、世界の活力を積極的に取り込むとともに、国際社会が直面するグローバルな課題の解決に向け、先頭に立って貢献することが不可欠です。

また、このセリフが謎、というか何が書いてあるかが中に含まれていない文章です。それで、私なりにごくごく単純にこれを解釈すると、移民を受け入れると共に、外国人地方参政権を実現した共生の社会を実現するすると読めるのですが、どうなのでしょうか。恐らく、刺激的な言葉を削り、かつその刺激的な目標を残したらこうなったのでしょう。


虐待事件や何かで、危険な兆候を示すサインは出ていたなどと後になって言われますが、責任を直視して受け止めない、また、モゾモゾと訳の分からないことを言う、このような態度は明らかに何らかの危険な兆候と見えます。

そして、よく夜更けに激しい子供の泣き声がしていた、などと同じマンションの住民に後になって言われるように、新聞社各社も多少の異常には気が付いてブツブツと独り言は言っています。しかし、それ以上何もやるつもりがないという(笑)。ぶら下がり取材で皆で集中砲火をすれば、それで済む話かもしれないのに。

総理大臣が所信表明演説でこのような訳の分らぬことを言うのも異常、これで説明を求められないのも異常、というどうしようもないのが現状です。

勿論、本来先頭に立って民主党を追い詰めるべき最大野党の党首谷垣氏は、他に適当な人がいなかったから党首になっただけのただのサラリーマン社長で、考えを頭の中でまとめることすら、まともに出来ないといった程度です。

「左遷」された大島副総裁なら、もしかしたら、人の真っ当な期待を受け止めて、期待に応えようと全力を尽くすことがあったかもしれません(谷垣というダメ上司の下で、能力をあれ以上発揮できなかったように見えます)。党内の力関係の問題もあるでしょうが、大島氏が党首になって、谷垣氏が「左遷」されればもう少しマシだっただろうに残念です。

あと、当たり前ですが、この程度は皆がやることをやりさえすれば何ともない話です。戦前の歴史を読むと状況の複雑さに青ざめる思いがしますが、これは積み木さえまともに積めないといったような、どうしようもない話です。


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「逃げ菅」に利用される最大野党党首・谷垣

【尖閣集中審議】菅首相の主な発言

御党(自民党)の谷垣禎一総裁も場合によっては、早く解放した方がよかったのではないかという趣旨のことも言われている。

谷垣氏が言ったのは何だったのか、そして、安倍氏や麻生氏に怒られて意見を変えたのか何なのか、谷垣氏ははっきりさせるべきでしょう。

これではまるで自民党政権であったとしても同じだったみたいではないですか。

何故当の谷垣氏が何も言わず、問題にならないのでしょうか?

どこまでも日本の足を引っ張るさだかず君に乾杯!


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"天啓" と真の戦後体制の終わり

今回の件で、中国が台湾に侵攻し、手中に収めた場合には台湾海峡の閉鎖が現実味を持つことがよく分かった。日本としては絶対にそれをさせてはならないことが分かった。

また、今以上に中国と経済的に抜き差しならぬ関係になる前に、それが非常に危険なことだと身にしみて分かった。


これで今後中国やロシア、南北朝鮮辺りが、仮に作戦であっても日本に高圧的に出る可能性が以前より高くなり、それに十二分に対抗できる人間でないと日本のリーダーとして相応しくないということになった。これで谷垣氏や鳩山氏のような人では、首相にはなれない可能性が高くなった。


戦後の自民党体制の終わりが戦後体制の終わりではなく、どうも自民党に正対して来た社会党・民主党のような社会主義的勢力、つまり自民党政治と実はセットになっていた勢力もが終わりを迎えることが真の戦後体制の終わりだったようであり、反米親中の傾向があった彼らに、何故かその中国自身が直接甚大なダメージを与えることでそれを成してくれた(ようだ)。これを機に政界再編に向かう可能性もあるでしょう。


世界が、中国を暴竜だと(再)認識した。


これで、外国人地方参政権の実現もなくなったはず。


本来これだけのことが成されれば、尖閣を失っていてもおかしくないのに、ギャグのような話で終わってしまった。


雷が直撃したのだけれども、何故か気絶もせず服が焦げた程度で済んだというような、不幸ながらラッキーな話のような気がします。中国としては、(本当にやるつもりがあればですが)台湾侵攻までこの姿は決して見せてはならなかったでしょう。


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民主党は国民に嘘をついて良いと思っている

誰が見ても中国船の船長を那覇地検が独自判断で解放したというのは嘘で、特に外国から見れば単に日本政府の判断に見えることでしょう。

なので、誤魔化すのは無意味です。嘘をつき続けることで守られるのは、日本の名誉ではなく、関係者の政治生命、職業生命に過ぎないでしょう。

この連中は、僅か一年前に、核密約を、自民党は国民にずっと嘘を言っていたと、これこそ政権交代の意義だ、と得意げに語っていたばかりではないですか。それがもう明らかな国民への嘘を平気で言って悪びれない訳ですから、開いた口がふさがりません。さすがは無責任に外国人地方参政権を唱えたり、外国人に日本国総理を選ばせる人達です。

全ての間違いを間違いと認め、検察のせいにした内閣は総辞職し、検察の関係者は処分し、中国船の悪質行為が移っていると言われるビデオを全世界に公開して、犯罪者の引き渡しを求めなければなりません。その際には、日本は国際法に基づく立場を取るが、中国は中国国内でのみ通じる理屈を持ち出し、日本に国際法に則る立場を放棄するよう経済的な圧力をかけている、新興大国の国際秩序に対する公然たる挑戦である、と大宣伝すれば良いでしょう。

きちんとやり直すことでの名誉挽回を期待したいものです。


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中国人は日本の立場が国際法に基づくことを理解していないのかも

<尖閣問題>四川大地震で中国人を感動させた「もう一つの日本人」はどこに消えた?―中国紙

その「もう一つの日本」はどこに消えたのか。名著「菊と刀」にその答えはある。著者ルース・ベネディクトは日本人を礼儀正しい民族だと評価しつつも、「しかし傲慢でもある」と評している。つまり日本はもともと何も変わっていなかった。単に外国の人々が誤解していただけ。黒を白と勘違いしていただけだ。

情報統制された国は何と厄介なのでしょうか。日本は国際法に基づいて尖閣を所有していて、中国は好き勝手をやっているだけだというのに、どうもそれを理解していないようです。


尖閣諸島の領有権についての基本見解

・・・外務省のサイトの見解が載っていまして、英語版はありますが、手落ちなことに何と中国語版がありません。ただ、中国語版を作ったところで、中国のグレートファイアーウォール(検閲)に阻まれるだけかもしれません。しかし、それならそれで、中国政府が都合の悪いサイトへのアクセスを遮断していると主張することが出来ます。また、そうではなくても、何らかの手段で、もしくは外国に住む中国人等が見るのは確実でしょうから、すぐにやるべきでしょう。

しかし、外務省もここに至って気が付かないとは、こういう対外摩擦に向いている人はいないのでしょうか。

もちろん、例えここに載っていなくても、日本の立場を伝えることが出来る人が伝えて行けば、何と言ってもネットがある訳ですから、短時間に広めることも可能なのではないでしょうか。

そうすれば、少なくとも日本には日本(と国際社会)の客観的な道理があるらしい、と冷静になる中国人も現れるのではないでしょうか(…まあ何とも言えませんが)。


(外務省にそのようなメールを送っておきました。よかったら皆さんもやって下さいね)


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谷垣党首に「中の人」が生まれた日

2010年6月に始まる話です。

http://megalodon.jp/2010-0609-1250-22/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100609-00000009-maiall-pol

谷垣禎一総裁も7日、出張先の高松市で「左翼的な色彩の政権」と懸念を表明したが、8日の記者会見で「何が左翼的なのか」と問われ「漠然たる印象だ」と釈明。逆に「ためにする批判」という印象を強めてしまった。

他人をとりあえず「右翼だ!」と罵るようなことを自民党総裁が堂々と人前でやったわけです。民主党自体左翼だとか言っておけば良いのに、恐らくは、似たようなことを言った東京都知事に釣られたのでしょう。

普通の60過ぎの爺さんとしても、情けない限りです。当然、政党の党首としては(何があっても)あり得ない話です。

もしも私が谷垣氏の側近だったりしたら、間違いなくその場で泣き崩れます。


まあ実際言いようもなく情けない思いをした人がいたものと思われます。

それで、次の日からは谷垣氏は毎朝のミーティングに無理やり付き合わされることになり(妄想)、参院選に突入してからは、失言もなく、常に変に落ち着いて適切な言葉を発するという、以前とは別人にしか見えない姿を見せ、一応の自民党の大勝利へと繋がりました。


しかし、、、

谷垣総裁、民主党と「協力できるところは十分にある。

日本経済新聞によると 個別には協力できる問題は十分にある。国民生活を考えれば与野党合意しないといけないことがあり、尻込みしていたら国民から非難がくる

何故小沢氏と菅氏で良い感じで揉めてる真っ最中に、わざわざ敵に塩を送るようなことを言うんだ、と。

国民から非難が来る前に、自民党支持者から靴が飛んできますよ。

谷垣氏の「中の人」が油断するとすぐこうなります。あの年までああであれば、急に治るということは、常識的にやはり考えにくいでしょう。


「即国外退去すれば良かった」自民・谷垣氏 大島氏は次席検事の国会招致要求 中国人船長釈放

・・・今日になってからであれば、菅や鳩山にだって言えることです。自民党総裁には、昨日は当人が妥当だと主張する、こういう判断はできなかったのでしょう。まあ勿論「中の人」に吹き込まれたのでしょうが。この人物本人が思いついたにしては、失礼ながらちょっと高度な政治判断な感じがします。

また、今言うべきは、内閣総辞職に関する事柄ではないでしょうか。まあ皆が思考が停止しているようではありますが。


自民党は「しばらく野党で」78% 役員人事は「評価」6割

自民党自体、国民の信用を取り戻すという(あくまで自民党にとっての)課題がありまして、それを殆ど出来ていない、というか努力の痕跡もよく分からないのですが、実のところ、自民党にはもう一つ重大な問題があります。

それは党首がその党以上に、国民に全く期待されていないということです。「首相にふさわしい政治家」とのアンケートでの谷垣氏の1.6%というのは、彼が自民党の現役総裁であるからという、自民党支持者の一種の条件反射的な支持率もあるのでしょうから、実際はもっと悪い数値となるでしょう。

そして、谷垣氏にも国民に期待される自民党総裁になろうという気持ちや、そのための努力といったものは、一切きれいさっぱり何も感じられません。彼の目指すのは、自民党の総裁というポスト、役職を前任者たちのようにこなして、とりあえず満期を迎えるといったことに見えます。つまり、お役所で定年を目指すといったような形がイメージされているのではないでしょうか。

この人物は、勿論有能という訳でもありませんし、皆に期待されている訳でも、本当は有能で皆に期待されるべき人物だという訳でもないでしょう(桝添氏も与謝野氏も論外と見捨てた)。それなのに、自民党総裁の椅子に居座り続けるとは、そんなに自分が大事、日本より自分が大事なのでしょうか。

いえ、この人物は、そもそも自分が総裁を続けることが日本に損害を与えるのではないかとか、そこまで考える頭はないのでしょう。あくまで、引退という一種の「定年」まで、成り行き任せでも黙々と職をこなすのが、頭にある唯一のイメージなのでしょう。2世議員には、国会議員等サラリーマン的な、普通によくある堅気な商売なのかもしれません。とにかく、この人物や、鳩山由紀夫が大政党の代表に上り詰める今の政治は、早急に是正されなければ、日本に明るい未来等あり得ないでしょう。


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菅直人の政治思想

首相の懲りない場当たり処世術…小沢氏の殺し文句もちゃっかり拝借

 伸子夫人は近著で「菅は、特定の思想や主義に強い思い入れがない。『現実主義』『その場対応』と批判されるが、政治は『その場対応』でどうにかやっていくしかない」と、首相の“場当たり処世術”をさりげなくフォローしている。

いつであったか、恐らくはネット上で読んだ話にこういうのがありました。

近年の左翼は、さすがにマルクス主義云々とはまるで言わなくなったが、その代りにマルクス以前の「空想的社会主義」に夢を持つ傾向にある。

それが正しいかはともかく(それを言った人は実際に色々見ているのでしょうが・・・)、現職総理・菅直人に関しては、それではないかと疑います。

介護が成長分野だ、とか、林業がどうにかならないか、とか、一部の人達の為に土地の価格がどうのとか、(貧しくとも)皆で幸せにやって行きましょう、的なものしか彼からは伝わりません。あの人物は何をやりたいのか分からないと言われますが、彼のやりたいのはそういったことなのでしょう。そこでは皆が物質的に豊かであるかどうかは、恐らくあまり意識されていません。皆で上手くやって行くのが重要なのです。そして、それを一言で表すと、彼の言うところの「最小不幸社会」となるはずです。(ただし、ライバルとは殺し合うらしいです⇒「民主党の左派政権は、ライバルを殺すまで徹底的にやる」)


「最小不幸社会」はそれはそれで良いのですが、そちらが出たなら必ず思いつくもう一つの有名な、「最大多数の最大幸福」という言葉があります。何故国を率いるものとして、そちらは無視するのでしょうか?二者択一は解せません。弱きは助け、稼げる人には稼いでもらう、別にそれで良いではないですか。と言うより、それこそがどう見ても、現実的な政治のあり方です。

しかし、それが出来ない、というか思いつかないのが菅直人です。

一応それらの概念は矛盾し、勝ち組がもっと勝ち組となると、少なくとも表面上は、弱者の不幸は相対的な話として増大します。なので、感覚的にそれが受け入れられないのかもしれません。

なので、資本主義の最前線で指揮を取る等(円高対策等)、本質的に向いていない可能性があると言えるでしょう。

もっと言えば、左翼が資本主義国家を運営しようなどと、元々概念的に無理があるのです。中国は本当は自分さえよければ結構満足な人達ばかりのようなので(汚職とか)、皮肉にも割と上手く行くようですが。


参考?(著作権無視のサイトか??)

「菅直人首相の危険な思想」 古森義久

ttp://blog.kajika.net/?eid=996884


あと、当たり前ですが、介護(や林業)は給与的には最低限の仕事です。介護が需要があるために成長分野であるにしても、それは老人が増えるが故の単なる経済規模の問題です。その規模が大きくなって雇用が増えても、皆や国が豊かになる訳では全くありません。貯金もろくに出来ず、最低限の日用品しか買えない人が増え、国は医療や介護支出の増大で細るでしょう。

ただ、それらにおいて必要とされる分に関しては、例え税金を使ってでも人員を増やさざるを得ないはずです。なので、真剣に考えるのは当然です。

しかし、当然雇用対策、もしくはそれ絡みの経済政策においては、もっと付加価値を生むことが出来る産業の育成を目指すのが、国を率いる者のとしてのノルマでしょう。最低限の給与の職業を増やすことを検討して、仮にそれで満足なのであれば、リーダーとして許されない話です。

また、介護で経済成長が出来ると考えているらしい?のは、もうやはり経済について考えるのが根本的に向いていないのではないでしょうか。やるべきは、介護を広く充実させた上で、出来るだけ効率化し、付加価値を多く生むことが出来る職業に就くことが出来る人間を増やすことなのではないでしょうか(そうすればそこからの税金で、介護分野を手厚く補助することも出来ます)。

日本社会としては深刻なことに、そういったことをきちんと指摘できる人も少ない??(…いない??)ようです。そういった社会があの菅直人を生んだんだ!と言うことも出来るのかもしれません。


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県外移設・徳之島への分散移転・杭打ち方式・8月末決着断念の責任の所在

普天間基地の、県外移設と徳之島への分散移転の断念は、一応鳩山由紀夫前首相の辞任に責任を見ることが出来るかもしれません。しかし、杭打ち方式の断念と、5月末決着の公約を反故にし、8月末に延ばしたにも関わらず、それすら守れないことに関する責任の所在は全くはっきりしません。というより、責任が生じることすら、民主党は理解していないのではないでしょうか。もっとも、追及しないマスコミも、理解していないのかもしれませんが。
沖縄知事には、どこかで県内移設で決着をせざるを得ないだろうと思っている節を感じます。しかし、民主党には常識人としての体裁がまるっきり感じられないので、妥協をしたくてもしどころがなく、困っているのではないでしょうか。モロに現実として。
普天間問題をこれ以上なく複雑にした宇宙人も、母星へ帰るのかと思いきや(そう公約していたのに)、沖縄問題を無茶苦茶にした責任等すっかりリセットされたと素で思い込んでおり、今度は北方領土問題だ、今度こそ本領発揮だ、と張り切っています。
小沢氏が「しばらく静かにして下さい」と言われるのであれば、当然鳩山氏もそう言われるべきであり、少なくとも、どう考えても、普天間問題に解決の目処が立つまでは謹慎すべきです。
まあ左翼なんて、上手く行かないことを唱えて、実際に上手く行かなければ開き直り、「でも俺って正しいじゃん!」と言うような連中なんでしょうが、それに鉄槌を下せない社会も同レベルです。
もっとも、まともな政治家を持てない国民には、まともなマスコミも持てず、それに見合った社会こそが、身の程として相応しいとしか言えないのかもしれません。
日本人はコツコツと努力をするのは好きですが、責任を伴うような立場は自らに相応しくないと遠慮するので、そういう立場に進出する人間は、無責任で図々しい人間が多くなってしまうのかもしれません(政治家の話)。
それぞれに職業に対しての責任感があれば、もう少し違った世の中になるはずですが。

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