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毎日新聞と読売新聞は市民の名誉回復より自社のメンツ

院内に高齢者128人 医師ら置き去り?避難指示の双葉病院

東京電力福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)の事故で、避難指示が出ていた双葉病院(双葉町)に救助のため自衛隊が病院を訪れた際、医者や看護師らが一人もおらず、高齢の入院患者128人が取り残されていたことが17日、分かった。県災害対策本部が明らかにした。

こういうニュースがあったのですが、


「避難時に院長いた」=福島県が訂正発表

福島県は17日夜、福島第1原発の事故で避難指示が出た双葉病院(福島県大熊町)で高齢者らが避難する際、医師や病院関係者らがいなかったと同日発表したことについて、自衛隊の救出時には院長がいたと訂正した。


患者死亡 院長“何もできず”

この病院の院長が、NHKの取材に応じ、「国や県に何度も頼んだのに救助が遅れた。自分たちでは何もできなかった」などと話しました。


福島・双葉病院、患者だけ残される()


東日本大震災:福島・避難の高齢者14人死亡 救助時、患者のみ82人--入院の病院(キャッシュ1)


毎日と読売では、県側の最初の発表だけでなく、医師側の言い分も記事に載せているのですが、訂正記事や詳細追加記事はなく、何と次の日には無責任にも記事を丸ごと削除してしまっています(河北新報でも福島県による訂正後の追加・続報記事はなし)。これではとんでもなく悪い病院があったらしい、というイメージだけが残ります。

ただ、医者も人間なので、放射能が怖く、警官に避難しようと言われて気持ちが切れてしまっても仕方がない面があると思いますが、やはり多くの患者を残していなくなったのはいただけません。また、運ばれた患者に付き添った関係者もいなかったという話も全く感心できません(ただ、自衛隊が患者をスタッフから引き離したという証言もあり)。

しかし、この場合、毎日も読売も放射能が迫っている訳でもないのに、逃げてしまっています。しかも、新聞記者は被災者ではないですが、病院のスタッフは被災者です。自宅が地震の被害にあったり、放射能による避難区域にあったりという人も多いのではないでしょうか。自宅に子供しかいなければ、帰宅しなければならない医療関係者もいるでしょう。

なので、双葉病院の関係者は、一種追い込まれてそういう話になったはずですが、毎日や読売は、単に普段自分が取る行動を取っただけです。


政治家が何かすればマスコミが騒ぎ、全国的に知れ渡りますが、マスコミが何かしても他マスコミは原則何も言いませんので、国民が皆で情報を共有することが出来ません。現在はインターネットが発達したので、多少はそれが可能ですが、それでもやはり新聞やテレビそのものである大手マスコミには全く敵いません。政治家が軽蔑されるように、マスコミも一度は世間から軽蔑されるよう、コツコツ頑張るしかないでしょう。


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