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マスコミによる日本国民の「階層」差別

日本テレビバンキシャによる虚偽取材疑惑が発覚しています。

まず、
「おととい、バンキシャは温泉で有名な静岡県熱海市へ」というナレーションで始まったことから、撮影日は23日とみられる。(MSN産経ニュース「バンキシャ!の「2次元彼女」同伴旅行ルポに疑惑 ゲームファンが激怒」)

との話ですが、屋内で撮影されてテレビに映っていた「大野屋」という旅館には、その日取材を受けた条件に該当する人物が宿泊していないことが大野屋への取材で発覚。

また、取材はラブプラスというニンテンドーDSのゲーム絡みだったのですが、取材された男性が持参して持ち歩いていたのは何故かiPhoneなのだそうです(絵を表示することは出来てもゲームは出来ない)。DSを持って行かないと熱海で開かれているイベントに参加できないので、わざわざ(大金をかけて)熱海まで行く熱心なファンがDSを持って来ていないこと等あり得ないのだそうです。なので、この取材を受けた人物は「やらせ」なのではないかと疑われています。

これらの疑惑に付いて日テレは、
「当社では、番組制作の詳細に関するご質問にはお答えしておりません」

と答えているのだそうです。
しかし、取材の日に泊っていない人物が泊った人物として旅館の部屋で取材を受けているというのに、お答えしておりません、では済みません。視聴者にどういうことなのか答える義務があるはずです。
また、ニンテンドーDSのゲームの話で、取材対象がそのイベントに参加するのにDSとそのゲームすらもっていないという不自然さなのに、視聴者の疑問にきちんと答えないのは、番組を放映する側としてあまりに不誠実です。

とにかく、取材対象の男が、取材日に取材場所にいなかったというだけでも、日テレは嘘を言っていることになります。
バンキシャという以前も虚偽報道(岐阜県が裏金発覚後も裏金を作っているという虚偽証言を検証せず番組を作った)で問題となった有名番組で、また虚偽報道があったとニュースになってもおかしくない、というか十二分に他のマスコミにとって、皆の興味を引き付けることが出来る「美味しいニュース」であるのに、取材をしてニュースにしたのはZAKZAKだけです。
他では、グループ内で使いまわす形で、産経新聞(何故かizaでは扱われていない)が報じ、またそれを提携サイトであるiTmediaがそのまま報じています。また、ガジェット通信(⇒「日テレのバンキシャ!が『ラブプラス+』について捏造報道」)なるよく分からないマイナーニュースサイトで、一般人サイトからの寄稿という形で報じていますが、どうやらたったそれだけです。
それ以外の報道機関だって、産経に載った時点で、知らないということはないでしょう。世の中を色々とチェックする役割の人が、それぞれに存在するはずですので。
あまりに不自然な全国放送のテレビ番組があって、怒っている人だって沢山いる訳ですから、当然報道の対象となるはずですが、実際はそうはなりません。
もっと違った人達、特に社会的弱者に関する話であれば、アドレナリンが分泌して張り切る人達が多くいるのではないかと思われます。しかし、キモいゲームヲタクへの取材が捏造されようが、それにヲタク達が怒ろうが、マスコミにとってはどうでも良いのでしょう(例えその人達が普段自社サービスの利用者・顧客であったりしても)。

勿論、そもそもこれは誰がやられたかではなく、単にマスコミがどのように番組を作ったかの問題です。取材の捏造など決して許されてはなりません。
タイミングの悪いことに、日テレの取材陣2名が山中のヘリの墜落現場を取材しようとして死亡した事件もバンキシャらしいですが、こちらこそ捏造が確定すれば、(以前も問題があったので)番組終了となる話題です。現在は、既に番組終了では済まず、問題が発覚したにもかかわらず、全くまともに取り合わない日テレの体質そのものが問われる段階に入っていると言えるでしょう。
もちろん、他のマスコミも、仮に同業他社だからと見逃すのであれば、それはそれで世を揺るがす大問題です。マスコミを見張るのもマスコミの仕事なのです。それは一般人の役割だ、なんてとんでもないことを言って逃げるのであれば(現実的には無理)、そういう人達は自分の仕事にプライドなど持つことなど出来ないのですが、人並み以上の給料と、ちょっとカッコ良い仕事が出来るということで、それで満足なのでしょう。結局マスコミも日本を腐らせている一員なのです。それに知らんふりをして、仕事だからと他人を責めて騒ぐのが、マスコミという「カッコ良い」仕事だと言えるでしょう。
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