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菅直人の政治思想

首相の懲りない場当たり処世術…小沢氏の殺し文句もちゃっかり拝借

 伸子夫人は近著で「菅は、特定の思想や主義に強い思い入れがない。『現実主義』『その場対応』と批判されるが、政治は『その場対応』でどうにかやっていくしかない」と、首相の“場当たり処世術”をさりげなくフォローしている。

いつであったか、恐らくはネット上で読んだ話にこういうのがありました。

近年の左翼は、さすがにマルクス主義云々とはまるで言わなくなったが、その代りにマルクス以前の「空想的社会主義」に夢を持つ傾向にある。

それが正しいかはともかく(それを言った人は実際に色々見ているのでしょうが・・・)、現職総理・菅直人に関しては、それではないかと疑います。

介護が成長分野だ、とか、林業がどうにかならないか、とか、一部の人達の為に土地の価格がどうのとか、(貧しくとも)皆で幸せにやって行きましょう、的なものしか彼からは伝わりません。あの人物は何をやりたいのか分からないと言われますが、彼のやりたいのはそういったことなのでしょう。そこでは皆が物質的に豊かであるかどうかは、恐らくあまり意識されていません。皆で上手くやって行くのが重要なのです。そして、それを一言で表すと、彼の言うところの「最小不幸社会」となるはずです。(ただし、ライバルとは殺し合うらしいです⇒「民主党の左派政権は、ライバルを殺すまで徹底的にやる」)


「最小不幸社会」はそれはそれで良いのですが、そちらが出たなら必ず思いつくもう一つの有名な、「最大多数の最大幸福」という言葉があります。何故国を率いるものとして、そちらは無視するのでしょうか?二者択一は解せません。弱きは助け、稼げる人には稼いでもらう、別にそれで良いではないですか。と言うより、それこそがどう見ても、現実的な政治のあり方です。

しかし、それが出来ない、というか思いつかないのが菅直人です。

一応それらの概念は矛盾し、勝ち組がもっと勝ち組となると、少なくとも表面上は、弱者の不幸は相対的な話として増大します。なので、感覚的にそれが受け入れられないのかもしれません。

なので、資本主義の最前線で指揮を取る等(円高対策等)、本質的に向いていない可能性があると言えるでしょう。

もっと言えば、左翼が資本主義国家を運営しようなどと、元々概念的に無理があるのです。中国は本当は自分さえよければ結構満足な人達ばかりのようなので(汚職とか)、皮肉にも割と上手く行くようですが。


参考?(著作権無視のサイトか??)

「菅直人首相の危険な思想」 古森義久

ttp://blog.kajika.net/?eid=996884


あと、当たり前ですが、介護(や林業)は給与的には最低限の仕事です。介護が需要があるために成長分野であるにしても、それは老人が増えるが故の単なる経済規模の問題です。その規模が大きくなって雇用が増えても、皆や国が豊かになる訳では全くありません。貯金もろくに出来ず、最低限の日用品しか買えない人が増え、国は医療や介護支出の増大で細るでしょう。

ただ、それらにおいて必要とされる分に関しては、例え税金を使ってでも人員を増やさざるを得ないはずです。なので、真剣に考えるのは当然です。

しかし、当然雇用対策、もしくはそれ絡みの経済政策においては、もっと付加価値を生むことが出来る産業の育成を目指すのが、国を率いる者のとしてのノルマでしょう。最低限の給与の職業を増やすことを検討して、仮にそれで満足なのであれば、リーダーとして許されない話です。

また、介護で経済成長が出来ると考えているらしい?のは、もうやはり経済について考えるのが根本的に向いていないのではないでしょうか。やるべきは、介護を広く充実させた上で、出来るだけ効率化し、付加価値を多く生むことが出来る職業に就くことが出来る人間を増やすことなのではないでしょうか(そうすればそこからの税金で、介護分野を手厚く補助することも出来ます)。

日本社会としては深刻なことに、そういったことをきちんと指摘できる人も少ない??(…いない??)ようです。そういった社会があの菅直人を生んだんだ!と言うことも出来るのかもしれません。


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