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谷垣党首に「中の人」が生まれた日

2010年6月に始まる話です。

http://megalodon.jp/2010-0609-1250-22/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100609-00000009-maiall-pol

谷垣禎一総裁も7日、出張先の高松市で「左翼的な色彩の政権」と懸念を表明したが、8日の記者会見で「何が左翼的なのか」と問われ「漠然たる印象だ」と釈明。逆に「ためにする批判」という印象を強めてしまった。

他人をとりあえず「右翼だ!」と罵るようなことを自民党総裁が堂々と人前でやったわけです。民主党自体左翼だとか言っておけば良いのに、恐らくは、似たようなことを言った東京都知事に釣られたのでしょう。

普通の60過ぎの爺さんとしても、情けない限りです。当然、政党の党首としては(何があっても)あり得ない話です。

もしも私が谷垣氏の側近だったりしたら、間違いなくその場で泣き崩れます。


まあ実際言いようもなく情けない思いをした人がいたものと思われます。

それで、次の日からは谷垣氏は毎朝のミーティングに無理やり付き合わされることになり(妄想)、参院選に突入してからは、失言もなく、常に変に落ち着いて適切な言葉を発するという、以前とは別人にしか見えない姿を見せ、一応の自民党の大勝利へと繋がりました。


しかし、、、

谷垣総裁、民主党と「協力できるところは十分にある。

日本経済新聞によると 個別には協力できる問題は十分にある。国民生活を考えれば与野党合意しないといけないことがあり、尻込みしていたら国民から非難がくる

何故小沢氏と菅氏で良い感じで揉めてる真っ最中に、わざわざ敵に塩を送るようなことを言うんだ、と。

国民から非難が来る前に、自民党支持者から靴が飛んできますよ。

谷垣氏の「中の人」が油断するとすぐこうなります。あの年までああであれば、急に治るということは、常識的にやはり考えにくいでしょう。


「即国外退去すれば良かった」自民・谷垣氏 大島氏は次席検事の国会招致要求 中国人船長釈放

・・・今日になってからであれば、菅や鳩山にだって言えることです。自民党総裁には、昨日は当人が妥当だと主張する、こういう判断はできなかったのでしょう。まあ勿論「中の人」に吹き込まれたのでしょうが。この人物本人が思いついたにしては、失礼ながらちょっと高度な政治判断な感じがします。

また、今言うべきは、内閣総辞職に関する事柄ではないでしょうか。まあ皆が思考が停止しているようではありますが。


自民党は「しばらく野党で」78% 役員人事は「評価」6割

自民党自体、国民の信用を取り戻すという(あくまで自民党にとっての)課題がありまして、それを殆ど出来ていない、というか努力の痕跡もよく分からないのですが、実のところ、自民党にはもう一つ重大な問題があります。

それは党首がその党以上に、国民に全く期待されていないということです。「首相にふさわしい政治家」とのアンケートでの谷垣氏の1.6%というのは、彼が自民党の現役総裁であるからという、自民党支持者の一種の条件反射的な支持率もあるのでしょうから、実際はもっと悪い数値となるでしょう。

そして、谷垣氏にも国民に期待される自民党総裁になろうという気持ちや、そのための努力といったものは、一切きれいさっぱり何も感じられません。彼の目指すのは、自民党の総裁というポスト、役職を前任者たちのようにこなして、とりあえず満期を迎えるといったことに見えます。つまり、お役所で定年を目指すといったような形がイメージされているのではないでしょうか。

この人物は、勿論有能という訳でもありませんし、皆に期待されている訳でも、本当は有能で皆に期待されるべき人物だという訳でもないでしょう(桝添氏も与謝野氏も論外と見捨てた)。それなのに、自民党総裁の椅子に居座り続けるとは、そんなに自分が大事、日本より自分が大事なのでしょうか。

いえ、この人物は、そもそも自分が総裁を続けることが日本に損害を与えるのではないかとか、そこまで考える頭はないのでしょう。あくまで、引退という一種の「定年」まで、成り行き任せでも黙々と職をこなすのが、頭にある唯一のイメージなのでしょう。2世議員には、国会議員等サラリーマン的な、普通によくある堅気な商売なのかもしれません。とにかく、この人物や、鳩山由紀夫が大政党の代表に上り詰める今の政治は、早急に是正されなければ、日本に明るい未来等あり得ないでしょう。


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